個人でダイヤモンドポルカを繁殖させれないかな…でも難しそうだし。
生まれた直後どう飼育すればいいか分からないし。そもそも何が必要で何の準備からはじめたらいいの?

そんなお悩みに答えます。

ーこのページの内容ー
・ダイヤモンドポルカを繁殖するためのテクニック
・繁殖可能なオス・メスの行動特性 【交尾】
・繁殖に必要な最低限の環境づくり【水槽・水温・餌】
・出産後の注意点
・生まれた後の立ち上げ方【約3週間〜1ヶ月】

この記事を書いている主は、飼育歴10年でダイヤモンドポルカの繁殖も成功させています。
現在も数ヶ月に1度のペースでブリードに成功しています。
ダイヤモンドポルカのスーパーマニアです。
そんな私が、初めての方でも飼育できるよう分かりやすく説明します。

ダイヤモンドポルカを繁殖するための5つのテクニック

大きい水槽で大量のオスが入っている中にメスを1匹投入する方法なら簡単に交尾しますが、特に大きなファームでなければ現実的に不可能です。
個人向けに1ペアで繁殖を成功させるテクニックをご紹介します。

①メスはオスより一回り大きいサイズの個体を選びましょう
②オスの水槽にメスを投入する方法にしましょう
③混泳している魚がいれば、オスの動きを活発にさせるスペースを確保するために移動させましょう。
④水変え前の少し汚れた水の方がオスは盛りやすくなります
⑤オスがメスを追いかけるための空間は広い方がいいので、可能な限り水深を深くしましょう。

水深を深くする方法は、排水のパイプに塩ビパイプを追加し、水が溢れない程度まで水深をあげましょう。

繁殖に必要な最低限の環境づくり【水槽・水温・餌】

水槽の選び方

・ワイドより奥行きを優先、奥行きより高さを優先する
・オーバーフローはサイドフローを選ぶ



水温

・通常より高めにしましょう 30度前後

・妊娠が分かれば、冷凍キビナゴ・冷凍アジ等の海の餌が良いです
理由は、人間でも同じですが川の魚より海の魚の方が栄養が高いからです
・人口餌を減らし、生き餌を増やす
・妊娠が分かれば、餌の量をいつもあげている量の倍くらい増やす
・餌を増やすため、水換えは頻繁に行う

出産直後の注意点

・モコピクが始まれば、いつ生まれてもおかしくないので頻繁に水槽を確認しましょう
・出産直後は、すぐにすくって別の水槽に隔離しましょう

 メスが子供を食べたり、攻撃したりするのでなるだけ早く隔離してください

生まれた後の立ち上げ方【約3週間〜1ヶ月】

まとめ

個人での繁殖はタイミングもあるのでかなり難しいです。
主も、何度も隔離のタイミングが遅くメスに攻撃されてしまったり、立ち上げが上手くいかず弱ってしまったこともあります。
ただ、慣れてくるとメスの少しの変化や、特徴が分かるようになてきます。
自身で生まれた時から育てて繁殖できるオスメスも育てています。
子供の頃から大きく成長したエイは購入するより、我が子のような大きな存在になりとてもかわいいです。
難しいのですが何年もかけて、繁殖にチャレンジしてみてください!

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ダイヤモンドポルカの繁殖は中々難しいです。
長年飼育されている方でも、繁殖となると情報も少なく苦戦している方もいるのではないでしょうか。
これまでに、様々な方法を手探りで研究し何度も繁殖を成功させてきたので、その方法をお伝えします!

オス1匹とメス2匹

繁殖可能なオスの行動特性

交尾から交尾後のオスの様子

オスの繁殖行動

誕生後から約2年半でクラスパーが成熟し、体盤は、約30cmから35cmになります。
その頃になりますと頻繁に雌を追いかけて噛み付き交尾しようとします。

初めの頃は、オスは、メスを上手く固定することが出来ず、噛んでも逃げられてしまいます。
メスはオスを警戒してしまい、オスが近づくだけで逃げます。
それでもオスは、諦めずに健気にメスを追いかけて噛み付き交尾に行きます。
オスは、メスをガッチリ固定したらメスが泳いで逃げる間にクラスパーから射精します。

おすすめの水槽の大きさ

メスは必死に逃げるため、直接(横か上に)の距離が多く取れるように高さのある水槽、広い水槽が必要です。水槽は、高さが重要と言われ、高さ80cmが必要ですが、交尾上手い雄は、60cmで成功させます。

交尾後

交尾が終われば、雄は、雌を全く相手にしません。
交尾の確認は、偶然に目で見れて確認出来ることもありますが、噛み跡や飼育水の濁りぐあいや雄の雌に対する興味、雌の餌ぐいから判断できます。

メスの行動特性

妊娠から出産まで

・オスは約2年半、メスは約3年〜ブリーディング可能です。
ブリーディングするためには、最低180×90×60以上の水槽が必要です。
また、理想としてはメス1匹に対してオス2匹です。
理由は、人間と同じようにエイにも相性があり、メスが交尾を受け入れず傷だらけになり最悪はオスに噛まれてストレスにより死んでしまう場合もあるからです。
また、交尾を確認したらメスを単独隔離してください。
交尾を確認する方法は、交尾しているところを見る又はオスからの噛み後があり、妊娠初期はエサを食べなくなります。
1月ほどすれば、メスのお腹が膨らんでくるので、こちらも確認できる方法です。

品川系ダイヤモンドポルカ親魚

オスに噛まれた跡

ダイヤモンドポルカ モコピク

生まれたてのベビー ダイヤモンドポルカ

1:交尾(オスから噛まれた跡ができる)
2:エサを食べなくなる
3:1週間程エサを食べなくなったのちに、以前より食欲が出てきてよく食べるようになる
4:3ヶ月〜4ヶ月目になると背中(お腹)がかなり膨らみ、子供がピクピクと動いた瞬間が肉眼で確認できるようになる。(マニアの中ではこの現象を「モコピク」と言います。)
5:エサをまた食べなくなる
6:エサを食べなくなって5日程度で生まれる

出産後 立ち上げ方

生まれすぐ立ち上げる必要がある。
立ち上げるとは→親から隔離し、生まれた個体だけで餌を自力で食べるように慣らすこと。
生まれて3日ほどは、栄養が体にあるためエサなしでも生きることができる。
しかし、その間に餌を食べさせなければ死ぬ確率が上がります。

立ち上げ方

ある程度の大きさの水槽にエアーを多めで飛び出し防止の蓋をし、生きているメダカを餌用として泳がせます。1匹につき10匹の目安で生きメダカを入れます。生き餌は常時泳がせておきます。
その他に1日に2回、冷凍赤虫を1匹につき2キューブ程あげます。
この間に、オトヒメ等の人工餌も少しづつ与え、人工餌にも慣れさせていくのが理想です。
食べ残しの餌があれば、毎回処理してください。
徐々に全ての餌に慣れてきたら、メインに与えたい餌を中心に増やし、餌を切り替えて行ってください。
1ヶ月程度を目処に、他の魚との混泳や先に生まれた個体とある程度大きさがあれば混泳が可能です。
また、この時期くらいになれば、将来キープする個体の選別も可能となってきます。

誕生から約3週間後 立ち上げが完了した個体

まとめ

繁殖に関して簡単にまとめてみました!
いかがでしたでしょうか?中々初めは思うようにいかないこともあったり、オスメスの相性も関係するのでご縁ということもありますが、生まれたベビーはとっても可愛く、メスエイの出産も感動するものがあります。
こんな場合はどうすれば?等ありましたらお気軽にご質問ください*

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