分娩時の血腫とは?

分娩時の血腫とは、分娩時になんらかの原因で血管が切れてしまい、血腫(血の塊)ができてしまうこと。

二人目の出産のこと

朝の破水から始まり、陣痛が約17時間。
私の二人目の出産は、もう早く力みたくて力みたくてしょうがなかった。
今回は一人目と違って立ち合い出産ができたため、旦那にも付き添ってもらった。
いよいよ分娩!たまたまだが、分娩が他の方とも重なっていて分娩室はバタバタ💦
一人目の時とは違い、助産師さんからの吐いて〜吸って〜もなく吐く時に首を傾けたのだけ覚えている。
とにかく早く産みたいが一心でお腹に力を入れた。5回力んだくらいでスムーズに出てきてくれた!
旦那と一緒に記念写真を撮ったり、抱っこしたり幸せな時間が過ぎて行った。
上のこもいるため、旦那が帰った。
まさかその後こんなことになるなんて・・・!!

この痛みは何の痛み?!分娩後身体の様子が変!?

抱っこしたり写真撮影をして、しばらく横になっていてくださいの指示のもと横になっていた。
その間とにかくお股が痛すぎて痛みが引かない!
一人目の出産の時、会陰がかなり裂けたため1時間くらい先生がお股を縫ってくれていた。力んだ時間より縫われた時間が長かった。
そのため、今回も裂けた会陰を縫ってもらいしばらく横になることに。
前回同様縫われた場所がチクチク痛いなと感じていた。
前は痛みが引いて行ったのに、今回はどんどん痛みが激しくなるなあ〜
と不思議に思いながらも、隣で違う人が分娩していたため静かに待っていようと横になっていた。
だんだん痛みが強くなり、先生が来てくれる様子もない中、お股の痛みだけでなく頭がフラフラとしてきて、あら、これはやばいと感じ、意をけして手を挙げて「すみません、先生、お股が痛いのですが・・・」
とここまでは意識としてハッキリ覚えているが、その後はうる覚え。
助産師さんが血相を変えてバタバタとし始めて、どこかへ行っていた医師が戻ってきて何かをしていて、訳もわからないまま別の場所へ運ばれ意識が遠のいていった。
意識がハッキリした頃には、点滴が付けられていて、胸の上に何かをペタペタ貼り付けられて、横にベッドサイドモニター(心拍数や血圧、血中酸素などを継続的に測定する機械)が置かれた。


痛み止めの点滴を打ってくれているとのことだが、とにかく痛みが消えない。
身動きが取れないため、おしっこの管が通された。
人生初めての寝たきりとなった。
常に天井を見上げる時間が続く。
身体を横にしようとしても足を上げようとしても何をしようとしなくても、ずっとお股が痛い。痛みでどこがどう痛いのかもわからない。とにかく痛い。
トイレも行けない。
何やらお股に異物感がある。大きな塊が左側に。それだけ分かった。
医師から話を聞いた。
分娩時に産道が裂傷し私が手をあげるまで、血液が流れ続けていたとのことで、今ガーゼを入れて止めている状態だと。
左お股に血腫ができて、切ることも可能だがその方がリスクがあるから、体内に吸収されるのを待つとのこと。

ほうほう、なるほど!血腫でしたか!
とはならず、そもそもなんじゃそりゃ?
から始まったので、身体を動かせない中携帯で調べまわった。
「分娩時 血腫」 論文?みたいなのや、少しの情報しか出てこなくて焦った。
あまりなる人が少ないのかな・・・そう感じた。

怒涛の出産、血腫ができて翌日

翌日は他の助産師さんもみに来てくれた。
なかなかみれるものでもないし、日に日にどの程度血腫が引いたかを引き継ぎするためだとのこと。
二日目も横になったまま。
痛み止めの点滴を打っているが効かない。
先生にそれを伝えると、今のよりも強めの点滴を打ってくれた。
その点滴の効果もあり、痛みが少し和らいだ。
そのおかげで、なんとか捕まり立ちをすることができるようになった。
トイレ以外で立つことはなかった。
うんちをしても血腫の塊が大きすぎるせいで、どこに何があるのか訳がわからなくなり、どこが拭けてるのかわからない状態になり、何度もシャワーをかけて流していた。
悪露も出まくるわ、血腫で痛いわ、痛みで麻痺しすぎてお尻の穴はどこにあるかも分からんわで地獄みたいだった。
一番悲しかったのは、赤ちゃんをまだ抱っこできなかったこと。
一人目の時はもう二日目から母子同室で今回も希望していたが、私の身体がボロボロすぎて一緒でも何もできないし、何より血液が流れ出ていたということで、造血までしているので授乳ができなかった。
悲しくて悔しくて、分娩時にもっとゆっくり余裕を持って産んであげたらよかったとかなり悔やんだ。
身体も心もボロボロ過ぎて、たくさん泣いた。
たくさんたくさん涙が出てきた。
幸いなことに赤ちゃんには何もなかったのが唯一の救いだった。

血腫ができて三日目

だんだん血腫の血が身体に取り込まれ少しだけ腫れが引いたように思う。
この頃から元気を少し取り戻し、個室だったため出産報告を友達に連絡していた。
電話をして数分話した直後に、ナース室から助産師さんが飛んできた。

助産師さん 「ーーさん!大丈夫ですか?」
私 「はて?!どうされましたか?」

私は窓際で楽しく友人と電話をしていただけだったが、その時楽しくて興奮していたらしく、心拍数や血圧が上がりナース室にサイレンが響いたとのことだった。
助産師さんに「絶対に安静にしていてください」と念を押され、この機械を外すまではなるだけ話もせず安静にしていようと思った。

血腫ができて四日目

毎日毎日造血をするため、都度注射器は打たない。
一度1日目に打った注射器の穴を何やら機械をくるくるっとしたものを巻きつけ、シャワーの時は防水のテープで腕ごと巻きつけで水が入らないようにしていた。
こんなこともなければ、この注射器が刺さったままの造血方法や点滴方法を知ることもなかったなと、改めて思った。
この頃ようやくベットサイドモニターが外された。
快方に向かっているようで安心した。
しかし血腫の痛みはまだまだ続き、おしっこの管も通したまま。
赤ちゃんもまだ抱っこできず、赤ちゃん室を見る時間が悲しかった。

血腫ができて五日目からその後

その後少しずつではあるが、血腫は引いてきた。
たまたま入院時から産後ケアで出産後もお世話になる予定にしていたので、約2週間程病院でお世話になり退院した。
血腫ができ、一週間後くらいには赤ちゃんを抱っこすることもでき、母乳もあげることができたのでよかった。

分娩時外陰部血腫ができてのまとめ

分娩時の血腫という内容が調べても中々出てこなかったので、自分の実体験をまとめてみました。
後半部は赤ちゃんと時間を過ごしたのが嬉しくて楽しくて何もメモをとっていなかった笑
とにかく左側が痛かったので、授乳も右お尻で支えてしていたのを覚えている。
経産婦さんで、分娩に慣れているからと行って早く力んだりすると、血管が破れて大変なことになるかもしれませんので要注意です!
まさかの私の友達も血腫になっていたらしく、友達は我慢に強いので痛みを我慢していて結局造血では間に合わず輸血したとのことでした。
出産時に、会陰を縫った痛みや分娩時の痛みだからと我慢せずに、意識が遠のく前に痛みや違和感を覚えたらすぐに声を出して助産師さんや医師に伝えてください!
また、分娩時はゆっくり呼吸してください!力みも早すぎず😭
私の場合、伝えた後にすぐに処置をしてもらったためこの程度ですみました。

この記事が妊婦さんの分娩時の手助けや、血腫を体験した人と痛みを共有できるものになりますように⭐︎

妊娠出産は毎回違います!赤ちゃんに全力で愛を伝えるにも、ママの身体が万全でないとできないことだと感じました。
これから出産を控えているママ、出産直後のママ、日々名もなき子育て家事に奮闘するママ、ご自愛しましょそうしましょ(๑>◡<๑)❤️

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